車両以外の費用
これが思いの他かかる場合がある。
最低限で3つ。
・自賠責保険
・ヘルメット
・セキュリティーアイテム


<自賠責保険>
どんな車両にもかけないといけない最低限度の保険。別名強制保険。
当然原付にも必要。

期間 保険料
12ヶ月(1年) 7,580円
24ヶ月(2年) 10,140円
36ヶ月(3年) 12,650円
48ヶ月(4年) 15,100円
60ヶ月(5年) 17,510円

それほど高くはないけど、1年だけは割高なので中古車でも最低2年はかけよう。
新車なら5年でもいいかもしれない。
ただし盗まれなければ、と言う前提だが。

<ヘルメット>
間違ってもホームセンターとかで売っている2〜3,000円ぐらいの安物はやめよう。
事故ったら死ねるから。
最低ラインでもオートバイ用品専門店で買おう。
それとヘルメットの
耐用年数は3年だから。

形状 フルフェイス ジェット セミジェット お椀(ハーフ)
安全性 ×
利便性 ×
価格 ×

お奨めはやはりフルフェイス、できればSNELL(スネル)規格をクリアしているもの。
次点がジェット、これもSNELL(スネル)規格をクリアしているものが望ましい。
これらの価格帯が大体20,000円〜35,000円(ベンチレータ無しのジェットが20,000円ぐらい)
それ以下のタイプはお奨めしない。

万が一事故になった場合、側頭部を打つことが多いからだ。

とりあえず安全には金を惜しむな。

某量販店でのお話
オジさんの持っているヘルメット(アライ:ラパイド)がいい加減古くなっていたので、これを機に新しいのを買うことにした。
いそいそと某有名量販店へ出向き、今回はジェットヘル(ショウエイ:J-ForceU)を購入。初めてフルフェイスからシフトした(オジさんにも都合があるのだ)

ここには購入にあたり、ヘルメット担当の人と話したことを書いておく。


店「どのようなヘルメットをお探しですか?」
俺「う〜ん、とりあえずジェットヘル。原チャリスクーターだけど、ホームセンターとかのじゃ
  なんか遭ったら死ねるし」

店「スクーターでこのクラスをお買い求めいただく方は少ないんですけどねぇ……」
俺「ああ、やっぱりそう?」
店「ええ、原付に限らずとりあえず被っていたら捕まりませんから」
俺「だよね。ビッグスクーターでも平気でお椀被ってるもんね」
店「私どもも商売ですから、一応品揃えとして置いていますが……」
俺「安全に金を払わない人多いよね」
店「ええ、最近はライダーというより単にバイクに乗っている人が大半ですから」
俺「多いね。メットの規格すら知らない人もいるし」
店「まあ、原付スクーターあたりでしたら街中をちょろちょろ走る人が多いですし、それは
  それで(安物のメットでも)ありだと思うのですが」

俺「でも車に当てられたりしたら1発やん」
店「まあ、1度痛い目に遭えば判りますから」
俺「いや、次は無いかも知れんよ?」
店「一応私どももお客様には説明するようにしているのですが、お友達とかに「大丈夫」
  とか言われたらやっぱりそっちを買われるんですよねぇ。私どももお客様に強要は出
  来ませんし。法律的にはザルみたいなものですし」

俺「まあ、スクーターなんて子供が多いからね」
店「ええ、ですから1度痛い目に遭って必要性を理解してもらいたいんですよ。経験しない
  と判りませんからね」

俺「まあ、そうだね」
店「教習所でもそんなこと教えませんからね。ヘルメットに種類があって安全性がどうなの
  かとか」

俺「最近はファッションだからね」
店「もういっそのこと法的に厳しくしてくれるといいのですが……」
俺「難しいところやねぇ」
店「ところでお客様はどのようなものをお探しで?」
俺「最低でも旧JIS C種、できればスネル」
店「お客様のように若い方にも安全性にこだわりを持って欲しいですよ……」

*規格
SD、PS ホームセンターとかで売っている安物メットがこれ。
とりあえず法規上の問題(着用義務)をクリアすることはできるが、あとは知らないよ、と言うレベル。
ちなみにこのヘルメットで乗れるのは125cc以下まで。
新JIS規 JIS規格、JIS規格(125cc以下)の2種類に分けられる。
当然工業規格に沿って試験がなされる。
JIS規格をクリアしていれば問題ないと言える。
JIS規格…二輪車全般
JIS規格(125cc以下)…原動機付自転車 及び125t以下の自動二輪車
旧JIS規格 旧JIS規格は、A種、B種、C種の3つに分類されていた。
A種:原動機付自転車 及び125t以下の自動二輪車
B種:二輪車全般
C種:二輪車全般及び競争用自動二輪車
SNELL
(スネル)
SNELL規格はアメリカ民間規格で、基本的には硬さ重視。
 

<セキュリティーアイテム>
所謂防犯グッズ。
車両本体も防犯傾向が高くなり、シャッター付きイグニッションやU字、P字ロック付きなんかが出てきている。が、中古車の場合はそんなものついていない場合が多い。
だから自分で購入しなければならない。

実は防犯グッズも上を見れば数万円なんてザラにあるので、何がいいのかと言うのは難しい。ただ明らかなのは車両のみにロックをかけるのではなく、極力他のもの(電信柱、鉄柱等)につなげておくことが大事。
そして必ず複数個施錠するように心がける。

購入の最低ラインとしては1万円で2〜3個用意したい。
内1つは5,000円超のものを、あとは積載しやすいタイプを選ぶといいだろう。

あとは車体カバーも有効。
どんなパーツが着いているか隠しておくことは盗難避けになる。ただし長期間動かさない場合はそれが仇になることもあるので注意。

あと冗談みたいな話だが、白昼堂々ツナギを着て業者を装った盗人がいるらしい。
バイク単体にU字ロックをかけてても、ひょいっと軽トラに積んで持っていくと言う。

とりあえず防犯にも金を惜しむな。
パクられたショックと損失は遥かに大きいぞ!

結局車両本体価格以外に4万円ぐらいかかることになる。
これを頭に入れておかないとお金が足りなくなるぞ。