【吸排気系】

キャブセッティング(1回目)
納車日、テストランを兼ねて出かけたのだが、エンジンが暖まるにつれ走らなくなってくる。フケ上がらず普通に走るにもシビアなアクセル調整が必要に。

間違いなくキャブセッティングがおかしい。

冷間で普通で温間でアウトと言うことはガスが濃いのではないかと思われる。
とりあえずエアクリBOXをバラしフィルターを外し様子を見ることに。
 
キャブセッティング(2回目)
前回のとりあえず仕様で走るも状態は変わらず。
しばしば息つきを起こす。特にギャップを乗り越えた直後に息つきを起こすから怖くて堪らない。

と言うことでようやくキャブを全バラすることに。
MJ:85、SJ:46とどうもノーマルより大きいサイズのMJがついているような感じである。
更に予想通りと言うか、納車前のキャブ清掃が完全でなく腐ったガソリンのカスが残っていた。
PC用エアダスターで吹き飛ばし清掃。
この段階でNJのクリップを最上段にセットすることにした。
エアクリBOXはフィルターレスのまま。
同時にプラグとコードも交換。


暫定で暫く走ることに。
 
キャブセッティング(3回目)
前回のセッティングで走っていると、ハメ方が悪かったのかキャブとBOXを繋ぐジョイントが外れた。

すごく良く走るよw

プラグもこんがりキツネ色に焼けている。やはり空気が足りない(燃料が濃い)と言う推測はあたりのようだ。
ただ若干高回転時に燃料が不足しているような感じがした。

と言うことでちょっとファンネルやMJなんか買ってきて交換してみた。
MJ:95、SJ:46、NJ:下から2段目+ファンネル
一応保険がてらにMJは大きめにしておくことに。

反社会的吸気音を立てながら絶好調になる。

実は今回のファンネルには問題があって、キャブのイン側の径と合わなかったためジョイントの先に取り付けてある。よって吸気方向は真下からになっている。
何故キャブにダイレクトにつけられなかったか?
35φと言われているが、実は37.5φなのだ。
大きめ(36φ)に買ったつもりがまだ小さかったと言うわけだ……。

とりあえず暫くはこの仕様で行くことにする。
 
吸気系の問題点
これは恐らくJOGに限らず、およそメットインと言われるスクーター共通の問題だと思う。メットインBOXのお陰で色々なパーツが圧迫され、パズルのように組み込まれている。

そのため 著しく整備性が悪い!

JOGに関して言えば、インテークマニホールドが樹脂で劣化してクラックが入るにも係わらず、インマニに被さるようにオイルタンクが存在している。
このあたりを改善しつつ、反社会的吸気音をどうにかしようと考えている。
最終的には
静音、オールウェザーで快速JOGに仕上げる予定だ。
1歩ずつの改善になると思うが、施工次第アップしようと思う。
 
吸気系改良 その1

第1段がオイル補給口カバーの加工だ。
現時点では大した効果は期待できないのが寂しいが、見た目はちょっとイイ感じだw

作業自体は簡単。
カバーの半分ぐらいをカットし、アルミパンチングシートを貼り付けるだけ。パンチングシートは東急ハンズで20×30、厚さ0.5mmを550円で購入。

裏側に開口部とそれより少し小さめにカットラインをマジックで書く。
そのラインに沿って、カッターで切り抜く。このときカッターは刃が厚めの物を選んだ方が良い。でないと刃がパキパキ折れるから。

切り抜いたら開口予定ラインまで削って形を整える。
開口部が出来上がったら、パンチングシートを開口部より大きくカットする。
オジさんは金切りバサミを使ったがこの厚みならニッパでも切り落とせるはず。

切り取ったシートを開口部に合わせ、ドリルでパンチ孔に併せて穴を開ける。ちなみにこのシートの孔は3mmなので、それに合わせたネジを用意して止める。
オジさんは4点止めにして、裏側から安定のため樹脂系接着剤を塗っておいた。

今回の施工の目的は、将来的にこの場所から吸気できるようにパイピングするからである。
と、考えていたが思ったより狭苦しいので思案中。
キャブセッティング(4回目)
4回目である今回は、実はほとんど何もしていない。
現在のMJ:95+ファンネルでは高回転で燃料が薄いようだ(写真1)

手持ちのMJで最大なのが95なので、更に大きいジェットセットが必要になってきた。
しかし、ノーマル70に対してここまで大きくする必要があるとは、オジさんもびっくりだ。BOXを着けて吸気制限をかけると言う手段もあるにはあるが、エンジンが要求しているだけの燃料を与えてみようと思う。

今回はBOXを半分だけ着けて、シリンダーの熱風を吸わないように遮蔽してみた(写真2)
が、少々調子が悪い、しかも原因不明。
焼き付き回避のためにガソリンにオイルを混合しておく予定。

ここではたと気付いたのだが、エアインテークをつけたためエンジンオイルとかの温度が上がらないのではないかと。
このあたりを含めて要調整ですな。
負圧コック清掃
次のセッティングを行う前に、ふと気になったのでやってみた。調べた範囲ではどうもヤマハのタンクは錆びやすいらしい。

手順は簡単。
まず左のサイドカバーを外すとメットインケースに固定された負圧コックが見えてくる(写真1)

負圧コックには3本の配管がつながっており、右側のガソリンタンクにつながっている物は、外すとガソリンがダダ漏れになる。
配管の内径は8φなので手ごろなネジなどを突っ込んでおくと良い。オジさんはプラグレンチの棒を突っ込んだ(写真2)

ちなみにフューエルラインと負圧配管は内径6φ。
交換の際には最低2種類のホースが必要。

黒いキャップの中にフィルターが入っているので分解して清掃。写真3は外したところを下側から見たもの。
ここも錆があるのでPC用エアダスターで吹き飛ばす。


写真4はバラしたパーツ達。
フィルターは錆だらけ。黄色い○はキャップの中にあった錆。

こんなに溜まっているとは思わなかった!

全てエアダスターで綺麗にし、フィルター、Oリング、キャップの順で組み付けて行き作業終了。

<問題点>
タンクと負圧コックの間にフューエルコックをつけないと、作業のたびにガソリン塗れになるので対策が必要。
また、タンク内の錆取りも必要かもしれない。
エアクリーナーBOX加工&取り付け
純正エアクリBOXのインテークパイプを外し孔をカッターで大きくして、ホームセンターで売っている排水パイプを取り付けた。取り付け部はシリコンで隙間を埋めつつ固定。結果、インテーク内径は30φに拡大(写真1)

加工したエアクリBOXを取り付ける。
排水パイプは現物合わせでカットし、先にはジョイントをつけファンネルを取り付けられるようにした。

写真2は車体左側から見たところ。キャブ側のインテーク奥の白いパイプが新しいインテーク。フレームを挟んで上がファンネル。

写真3はステップボード側から見たところ。こちらはファンネルしか見えない。

写真4はステップボードをつけたところ。ファンネルとその下に白いパイプが見える。

この作業に合わせてNJのクリップを上から2段目に上げ、低回転時の燃料を絞ることにした。
MJは95から変更無し。

これらの結果、反社会的吸気音はややマシになった

しかし若干パワーがダウンしているようだ。
30km/hから50km/hまでの到達時間が遅いように思える。しかしこれ以上のセッティングはウェイトローラーやプーリーで行う方がいいような気もする。発進加速もノーマル車同等かそれ以下なので改善は必要ではある。

またMJを変更していないので、暫くはこの仕様で走り回ってみようと思う。