【オジさんの戯言】

本当はスクーターは嫌い?(2005/05/01)
オジさんは実はスクーターと言う乗り物が、あまり好きではない。
理由は簡単で、乗り物としてバランスが悪すぎるから。

最近のスクーター(メットインタイプ)はシリンダーが横型になっていることと車種によってはステップ下にガソリンタンクを配したことで、多少なりとも重量バランスがマシになってはいるが、基本的に、ショートホイールベース、スモールホイール、後方重量過多であることには変わりが無い。

このバランスの悪さがフロントタイヤの不安定さを呼ぶことになる。
特にスポーツタイプ(RZとかNSとか)と比較した場合、高速安定性の差は歴然としている。
一応、制限速度は30km/hだけどな。

また設計上やむを得ないだが、エンジンがリアスイングアームを兼用していることもバランスを損なう要因の1つであろう。コストとの兼ね合いなどもあるのだろうが、正に原動機付き自転車の名に相応しい作りになっている。

しかし、やはりスクーターでもスポーツモデル(ZRとかZZとか)もあるのだから、メーカーももう少し考えて物作りをしてもらえないかなぁと思うのだ。実のところ基本的な部分はパッソル時代から何ら変わっていないのだから。
ただZZは12インチを採用したことはすごく評価できるのだが。

こうして考えるとジョルカブは1つの新しい答えだったのではないかと思う。
既存のカブのコンポーネンツに新型フレーム+ジョルノの外装と言う、ある種ベスパなんかに近い、スクーターとカブの中間を埋める便利バイクであった。が、ポジションが中途半端だったのか、発売時期が悪かったのか商業的には失敗に終わり、生産中止の憂き目にあっている。

かなり残念なことだ。
どうせならもう少しヤンチャ系のスポーツモデルを出しておけば、市場の評価は変わっていたかもしれない。もしくはカブ90ベースで原付2種にしておけばお洒落なベスパモドキとして市場に受け入れられたかもしれない。
メカニズムの面から見れば、通常のスクーターよりはバランス面で優れていたのだから。

中古車市場では希少感からか価格はやや高く、ともすればオジさんのJOGが3台買える値段だったりする。
金に糸目をつけなければ「買い」なのかもしれないが、仮に10万円で購入したら改造費に10万ぐらい投入しそうな危険な予感がしてならない……w

 
スクーターの作り(2005/05/01)
上ではスクーターをボロカスに貶しているが、反面非常に評価していたりする。
これは物を見る立場の違いであって、上では乗り手として、ここでは物の作り手として書いて行きたい。

JOGをメンテナンスしていて思うのだが、与えられたものをうまく考えて処理しているなぁとオジさんは思うのだ。例えば文句を言っているキャブ周りにしても、あの部分こそメーカー開発者の知恵が押し込まれていると思うのだ。熱効率やスペース効率を一分の無駄も無く、あたかもパズルのようにはめ込んである。

整備性はどこかに忘れてきてるみたいだけどなw

あとリアショックの取り付け位置もそうなのだが、下側(ミッションケース側)は妙なところに付いてたりする。普通に考えればリアのアクセル上にマウントするのが妥当と思われるが、それをやってしまうと十分なストロークが取れずに硬いショックにせざるを得なくなってしまう。硬いショックにしてしまうと万人向けにならない。そう考えると敢えてミッションケース後端に持ってきたと言うのが理解することができる。

他にもメットインのケースでシートを支えていたりと工夫に暇が無い。
タンク容量の少なさには辟易するが。
せめて5リッターは欲しいところだ、燃費が悪いんだから。

問題点も包含しているが、このように見ていくとメーカーの設計が実に素晴らしいモノなのかと言うのが判るだろう。小僧からオバサンまで広い範囲で乗れるマシンに仕上げるのが、いかに難しいことか。

オジさんがノーマルの新車を薦める理由も理解してもらえるだろう。
 
改造について(2005/05/02)
上記2点の戯言からも判るように、スクーターには良い点と悪い点とがある。
あくまで市販車として万人向けに作られているからだ。
これらを踏まえて、何故改造するのかを論じていきたい。

基本としてノーマルと言うものさしがあり、その不満点を自分の好みに改良することが改造の道であると言えよう。例えば動力性能であったり、カラーリングであったり、デザインであったりと人それぞれに不満点があったりする。自分の使い方や好みに合わせる。ステッカーチューンやキャリアBOXをつけるのだって立派な改造なのだ。

オジさんがこれを書いている現在、JOGを改造することによって「静音高機動マシン」を狙っている。
しっかりした「走る、止まる、曲がる」を目指しているのである。
ただ元が正体不明の中古車だから、まずはレストアするのが第1なのだが……
だから未だにミッションケースを開けていないし、チャンバーとかの話も出さない。ここに手を入れるのはずっと先のことだ。
ホームセンターには神がいる(2005/05/09)
オジさんはホームセンターとか東急ハンズとか100円ショップとかが大好きだ。買うものも無いのに時々お邪魔してはうろうろと見物したりする。

そして時々、神様が降臨したりするんだなw

まあ、どちらかと言うと「ヒラメキ」の類になるのだが、オジさんは「神様が来た」と思っている。
基本的に頭のどこかに「何か使えるものはないか?」と置いて物色しているとバチッと感電するがごとくひらめく訳だ。

例えばオイル給油口カバーのエアインテークだが、あれはエアインテークをつけるプランが先行していたのではなく、黒いアルミのパンチング材を見てひらめいたのだw

しかしながら毎回ひらめく訳ではないからブラブラと徘徊してしまう訳なのだ。
スクーターは面倒くさい(2005/05/15)
最近いぢるのが面倒くさい。
いちいち、いちいちカバーを外してエンヤコラするのが面倒くさい。
一応キャブのセッティングはいけそうなので、次はミッション(プーリーやWR)側のセッティングをしないといけないっぽいのだが面倒くさい。

判ってはいるのだが、なんでこんなにセッティングが面倒なのだろう?
MT車にしておいたらとちょっぴり後悔(苦笑)
オジさん的裏技(2005/05/20)
実はオジさんには強い味方がいる。
バイクショップではないその店は「民間公認自動車工場」所謂街の自動車工場な。
オジさんの父が使っており、GT50の改造をしていた時からの付き合いでもある。必要があればお邪魔してインパクトから何から借りることも出来るし、勿論パーツの手配もやってくれる。

こんな工場との付き合い方もアリなのだ。
ヘルメットの重要性(2005/05/23)
今一度、ヘルメットの重要性を説いておきたい。
それは相手がいる事故で

加害者を殺人者にしないために

極めて重要なのである。
自分より格上の車両と事故にあった場合、生きていれば相手だって救われるが、万が一死んでしまった場合、加害者は一生救われない。
事故を起こさないのが最良ではあるが、事故を起こさない人はいないといっても過言ではない。自爆したりもらったりする可能性は多分にある。
そういった状況で自分が死なないことは非常に大切であることは間違いないだろう。

困ったことに若年層はその重要性は気付きにくいのだ。

オジさんの説教臭い戯言と思ってくれてもかまわない。
だが、せめてヘルメットはいいものを買ってくれ。